東京Jazz 2007 -Masters' Session-
2007/09/22(土)東京国際Forumで東京 Jazz 2007-Masters' Session-を観ました。
2002年東京都民が創り上げる「東京発」,世界に誇れる音楽EventとしてStartした国内最大級のJazz Festival 『東京Jazz』。
2005年までの4年間Herbie Hancockが東京JazzのProducerを務めてきた。
2006年から会場を東京国際Forumへ移しProducerは立てずにStage毎にConceptを立てた。
2007年は『Jazz Power』をThemeに4日間に渡り5つのConceptからなるStageを展開。
会場は去年と同じく東京国際Forumだ。
【 2007/09/22(土)18:30 Masters' Session 】
・Benny Golson Quartet
・Mike Stern Band Featuring 小曽根真,Dave Weckl,Chris Minh Donky
・東京Jazz 2007 Special Session Randy Brecker,Bob Mintzer,Mike Stern,Will Boulware,Anthony Jackson,Dennis Chambers
今夜は3日目のNight Program-Masters' Session-だ。
早めの夕食を済ませLobbyで開演を待つ。
18:00から東京Jazz 2007 Welcome StageにAnne Keiが出演する。
Anne Keiは北欧出身/New Yorkを中心に活動しているSinger Song Writerだ。
相変わらずCuteなLooks。
透明感溢れるVocal。
堪らない。
曲によってGuitar/Keyboardを弾きながら歌っていた。
20分程度で終了。
また近い内観たい。
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Benny Golson Quartet
Benny Golsonは1929/01/25 America出身のSaxophonist/Jazz界随一のComposerだ。
1950年代初期から1960年代初期までJazz界第一線で活躍。
Art BlakeyやJohn Coltrane,Lionel Hampton,Clifford Brown等と競演。
その後1970年前後までStudio MusicianやTV番組用音楽制作等にあたる。
1970年代中期からJazz界第一線に復帰,定期的にAlbumをReleaseし現在も第一線で活躍している。
Steven Spielberg監督・Thomas Hanks主演の映画『The Terminal』に主人公が会いに行こうとした伝説のSaxophonist役として出演している。
今回Jazz Legendが東京Jazzに初登場。
---The Band---
・Benny Golson(Sax)
・Buster Williams(B)
・Carl Allen(Ds)
・Mike Le Donne(P)
--SET LIST--
01.Horizon Ahead
02.Whisper Not
03.MR. P.C.
04.I Remenber Clifford
05.Along Came Betty
06.Uptown Promenade
07.Blues March
今回One Horn Quartetでの来日だ。
Bassist:Buster Williamsに関しては2007/01 自身名義でのQuartetを観ている。
貫禄たっぷりで渋いBenny Golson。
自身作曲のStandard Number次々と演奏。
『Whisper Not』はとても美しいBalladだ。
『Along Came Betty』や『I Remember Clifford』も当然演奏してくれた。
EncoreではCarl Allenがまず独りで登場。
鼓笛隊のようなRhythmを叩き出す。
そこへBenny GolsonやBuster Williams,Mike Le Donneが登場。
Benny Golsonは演奏を始める前に敬礼をする。
この姿が個人的にハマった。
かっこいい。
曲は『Blues March』だった。
Encore含め約60分のStageは幕を閉じた。
数年前のBLUENOTE来日を見逃した者としてはありがたい来日だ。
まだまだ元気な様子なので是非近い内にBLUENOTE東京で観てみたい。
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中盤うとうとしてしまった。
疲労感も溜まってかこの時点でかなりぐったりしていた。
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Mike Stern Band Featuring 小曽根真,Dave Weckl,Chris Minh Donky
Mike Sternは1953/01/10 America生まれ,Berkeley大学出身のContemporary Jazz Guitaristだ。
1976年Blood,Sweat & Tearsに加入しProfessionalとしてのCareerをStart。
Billy Cobham Bandに参加後,Miles Davis Bandに参加,Album『Neesh』(1983)でSolo Debut。
David Sanborn,Michael Brecker,Jack DeJohnette,Donald Alias,Richard Bona,Dave Weckl,Dennis Chambers等が自身のLeader作品に参加。
これまで自身のLeader作品13枚をRelease,Contemporary Jazz Guitaristとして現在も第一線で活躍し続けている。
Album『Who Let the Cats Out?』(2006)を引っさげての東京Jazz初登場だ。
---The Band---
・Mike Stern(G)
・小曽根真(P,K)
・Dave Weckl(Ds)
・Chris Minh Donky(B)
--SET LIST--
01.Tumble Home
02.K.T.
03.Wishing Well
04.What Might Have Been
05.Tipatina's
06.Ha Ha Hotel
東京Jazz 2007でMike Sternを観るのはこのStageで2度目。
小曽根真 presents No Name HorsesのSpecial Guestでの出演が1度目だ。
次のSpecial Sessionでも出演する。
合計で3回も観る事になるとは驚きだ。
2007/03のBLUENOTE東京公演同様小曽根真氏を加えての編成で登場。
Stageの流れに関してはいつもの通りだた。
Openingは各Memberの長いImprovisationをFeatureしたNumberだ。
毎回30分前後にも及ぶ。
今回小曽根真氏はHammondとPianoを演奏していた。
Regular Memberで常に演奏しているかのような非常に完成度の高い演奏に驚かされる。
いつかPiano TrioやName Horses以外でHammondをFeatureしたAlbumを作って欲しいと思った。
もちろんGuitaristにはMike SternをFeatureして欲しい。
Mike Sternに関して良くあんなに長時間手が動くものだなと毎回思う。
約80分のStageは幕を閉じた。
次回来日する時はどんな音を聴かせてくれるのか非常に楽しみだ。
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やはりStage中盤うとうとしてしまった。
この時間になると周りはぼちぼち帰り始める。
個人的にはそのほうがSpaceができて気分がいい。
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東京Jazz 2007 Special Session Randy Brecker,Bob Mintzer,Mike Stern,Will Boulware,Anthony Jackson,Dennis Chambers
Masters' Sessionを締め括る最後のメンツはSpecial Sessionと題され2007/01/13永眠したSaxophonist:Michael BreckerのTributeだ。
Michael Breckerの兄:Trumpeter:Randy Brecker。
The YellowjacketsのSaxophonist:Bob Mintzer。
Brecker Brothers以外に自身のLeader作品でも競演しているGuitarist:Mike Stern。
最近Maceo Parker Bandで来日したPianist:Will Boulware。
6弦Contrabass奏者のAnthony Jackson。
Brecker Brothersに参加していたDrummer:Dennis Chambers。
超豪華Memberによる一夜限りのSpecial Sessionだ。
---The Band---
・Randy Brecker(Tp)
・Bob Mintzer(Sax)
・Mike Stern(G)
・Will Boulware(K)
・Anthony Jackson(B)
・Dennis Chambers(Ds)
--SET LIST--
01.Shanghigh
02.Strap-Hangin'
03.Bop Boy
04.Common Ground
05.AHA
06.Rocks
07.Jean-Pierre
Michael BreckerのNumber以外にBob MintzerやMike SternのOriginal Numberを演奏。
それぞれのSoloがFeatureされ普段観る事ができないSessionを堪能した。
Encoreが始まる前のMike SternのHigh Tensionぶりが面白かった。
そんなMike Sternをポカーンと観ていたBob Mintzerの表情が面白くて思わず笑ってしまった。
Randy BreckerもMike Sternを観て笑っていた。
Stageでの雰囲気はとても和やかだった。
Mike SternがCode Strokeを始める。
EncoreはMiles Davisの『Jean Pierre』だった。
約70分のStageは終了。
22:30前後にMasters' Sessionの全てのStage終了。
休憩時間含め4時間以上の長丁場が終わった。
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全体を通してとても素晴らしい内容だったと思う。
ただHerbie Hancockが東京JazzのProducerを務めていた時の様な…
最後を締め括るほぼ全員参加でのSessionが無いのは個人的に寂しい所だ。
東京Jazz 2007の特徴は核となる超大物の出演が無かったのが部分だ。
それぞれの独立したStageを楽しむといった趣向だった。
去年の東京Jazz 2006以上に様々なArtistを観る事ができたのは非常にありがたいことだ。
是非来年も素晴らしいEventを期待している。
Top| by insomnia_1980 | 2007-09-22 23:55 | Live Review